料理と器:杉江保枝

FILE122

DATE:
2007.01.05

『ネギのポタージュ』

●お正月の料理やお酒でちょっぴり疲れた胃を、優しく包み込んでくれるようなスープです。冬の料理に欠かせないネギをとろとろに煮込んで、生クリームで仕上げたこのポタージュ、何とも言えないネギの甘さと香りがちょっと意外な美味しさ。ネギのとろみだけで仕上げてありますので、カロリーも控え目です。今回は普通の白ネギを使用していますが、下仁田ネギなどを用いればより一層美味しく仕上がることでしょう。作り方も簡単でとても素朴なスープですが、味は大変上品で、一度味わうと病みつきになるかも。風邪対策にもなり、受験生のお夜食としても活躍しそうです。ぜひこの時季ならではの味を楽しんでみてください。

用意するもの(2〜3人前・概略)
  • ネギ1〜2本
  • スープ(コンソメ・鶏ガラ等お好みで)300cc
  • 牛乳100cc
  • 生クリーム100cc
  • 塩・胡椒

一口メモ

●ベースになるスープの種類はお好みで選んでください。今回はプティ・サレと呼ばれる豚の塩漬けを茹でたものを流用。また前回も登場した牛のすね肉から取ったフォンを使用してもいいでしょう。和風に仕上げたいならだし汁でも構いません。ネギはすぐにやわらかくなりますので、余り神経質にならず煮込んでください。

作り方
  1. ネギは基本的に白い部分を使用。5センチほどの長さに切り、スープと共に鍋に入れて火にかけ、中心部分に火が通ってやわらかくなるまで煮る。
  2. ネギが煮えたら火を止め、あら熱を取り、フードプロセッサやミキサーなどですりつぶす。さらに滑らかに仕上げたいなら、ここで一度濾すと良い。
  3. 2を再度鍋に移し、牛乳100ccを加えて弱火にかける。沸騰したところで生クリーム100ccを加えてさらに加熱し、ふつふつとしてきたら塩・胡椒で味を調えて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●ネギは基本的に白い部分を使用しますが、青味が多少入っても構いません。やや緑がかった仕上がりになります。今回はフードプロセッサですりつぶした状態のまま牛乳を加えましたが、一度濾すと滑らかでより上品なスープに仕上がります。舌にネギの感触が残るのがいや、という方はこちらをおすすめします。あつあつをぜひお召し上がりください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
さん生さんちの台所TOPへ  今週のおもてなし料理を見る  料理ファイル一覧を見る