料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.11.28

『小松菜と油揚げの煮浸し』

●日常的にたっぷり摂りたい葉物野菜。中でも小松菜はビタミンB2とカルシウムが豊富。味はほうれん草などと比べると淡泊で比較的使いやすい野菜と言えます。その小松菜を油揚げと共に煮浸しにしました。生のままだとカサがある小松菜も、煮浸しにすると三分の一ほどの量になりますので、まさにたっぷりと食べられて、うれしいひと品。油揚げと合わせることで大豆タンパクも同時に摂取。栄養価の面でも評価は高い料理です。ダシにみりんに酒、醤油で味付けし、さっと煮付けるだけですから、さほど難しくはありません。小松菜の代わりに水菜を使えば、京都のおばんざい風の上品なひと品に。日常のお総菜としてぜひお役立てください。
用意するもの(概略)
  • 小松菜100〜200g
  • 油揚げ1枚
  • ダシ200cc
  • 酒20cc
  • みりん20cc
  • 醤油30cc

一口メモ

●小松菜は最後に入れてさっと手早く煮付けるのが美味しく作るコツです。本当にびっくりするくらいの量でもあっという間に三分の一ほどになってしまいますから、思い切ってたくさん使ってみてください。小松菜を入れたら箸で全体を馴染ませるように煮付けます。すぐに量が減ってきます。煮付けすぎると栄養価も味も落ち、見栄えも悪くなりますので、ささっと手早く煮て火を止めてください。

作り方
  1. 小松菜は洗って根を落とし、2〜3センチの長さに切っておく。油揚げは縦1/2に切ったあと、細切りにしておく。
  2. 鍋にダシ200ccと細切りにした油揚げを入れて火にかけ、沸騰してきたら酒20cc、みりん20ccを加えてさらに一煮立ちさせ、最後に醤油30ccを入れてやや濃いめに味付けする。
  3. 2に小松菜をどっさり入れて、箸で全体をかき混ぜるようにしながらさっと煮付ける。
  4. 小松菜に火が通り、油揚げと馴染んだら火を止める。
  5. 器に盛って卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●油揚げは事前に熱湯にくぐらせて油抜きをすると上品に仕上がりますが、今回は敢えてそのまま使用しました。この方がお総菜らしい味になります。また、油揚げからも旨味が出るので、一番最初からダシと一緒に煮込むのもコツの一つ。味付けはやや濃いめですが、小松菜を入れると野菜の水分が出るので、少し濃いかな、と思うくらいが最適です。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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