料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.10.19

『茄子のビビンパ風』

●ビビンパの「ビビン」は混ぜること、「パ」はご飯のことだそうです。つまり韓国風の混ぜご飯が「ビビンパ」。数種類のナムルで野菜がたっぷり摂れる上に、牛肉などを使えばボリュームも満点ですが、今回は肉の代用として茄子を使用。でもこれがまたうまいんです。スプーンで全体を良く混ぜ合わせて口に運べば、それぞれの食材が何とも言えぬハーモニーを奏でます。ナムルの材料は何でもかまいませんが、さん生家では緑黄色野菜を必ず一種類は入れるようにしています。今回は小松菜とニラを使用。大根の葉やもみ菜(大根菜)を使うと少し辛みが出てこれまた美味。他にもやし、にんじんを載せてみました。茄子は炒めてニンニク醤油で味付け。コチュジャンやサムジャンを添えて召し上がってください。
用意するもの(概略)
  • 茄子1本
  • もやし1/2袋
  • にんじん1/2本
  • 小松菜100g程度
  • ニラ50~80g
  • ごま油適宜
  • 塩適宜
  • 胡椒少々
  • 砂糖少々
  • レモン汁少々
  • ゴマ適宜
  • ニンニク1片
  • 醤油大さじ1.5
  • 白飯適宜
  • 糸唐辛子適宜
  • コチュジャンまたはサムジャン適宜

一口メモ

●ボリュームのあるものを食べたいけど、ダイエット中だから肉は避けたい、というジレンマの元、思い付いた料理です。茄子は西洋料理などでも肉の代用に使われることはあり、まあ、別物と言われればそれまでですが、牛肉の代わりになればと考えました。今回はシンプルにニンニク醤油で味付けしましたが、焼き肉のタレを使っても結構です。お好みのタレを使用してください。茄子は中火でじっくり炒めるのがコツ。そうすると弾力のある仕上がりになり、ますます肉に近付きます。まあ、別物と言えば、やっぱり別物なんですけど・・。

作り方
  1. もやしは髭根を取り、軽く茹でた後、ザルにとって流水にさらし、水気を切っておく。
  2. ニラと小松菜はそれぞれ茹でて、小松菜は細かく切り、ニラは3センチほどの長さに切り、絞って水気を切っておく。
  3. にんじんは千切りにして軽く茹でたあと、ザルにとって流水にさらし、水気を切っておく。
  4. 茄子は4枚にスライスしたあと、半分の長さに切り、幅7ミリ程度の棒状に切っておく。
  5. ニンニクはすり下ろして、醤油大さじ1.5と会わせておく。
  6. 器に白飯を盛る。
  7. もやしをボウルに入れ、塩少々とごま油少々で和える。小松菜は塩・胡椒少々とごま油、ゴマ少々で味付け。ニラはごま油と塩少々、にんじんはごま油と塩少々、砂糖少々、レモン汁少々、ゴマ少々で和える。
  8. 白飯の上に6のナムルを彩りよく並べる。(茄子を載せる部分は残しておく)
  9. フライパンを火にかけ、ごま油を引き、中火で茄子を炒める。茄子に火が通ってしんなりしてきたら、5のニンニク醤油を全体にかけて水分を矢や飛ばし、7の器に盛りつける。
  10. 真ん中にサムジャンかコチュジャンを添え、上から糸唐辛子をあしらって出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●ナムルをそれぞれ作るのがちょっと面倒に感じますが、味付けのシンプルなものから順番に作れば、ボウルは一つで足ります。もやし、ニラ、小松菜、の順番で作り、最期に砂糖とレモン汁を使うにんじんを和えます。できあがったものから器に盛りつけていきます。味付けは基本的にごま油と塩。小松菜には胡椒をぴりりと利かせ、にんじんは酸味と甘味をプラスしました。もちろん他の野菜を使っても結構です。食材によっては醤油を使って味付けするのもいいでしょう。なお、糸唐辛子はデパートの韓国食品売り場などで売っています。これがあるとほどよい辛みがプラスできて便利。お刺身などに添えてもいいですよ。サムジャンかコチュジャンを一緒に混ぜていただきますが、辛みがソフトで食べやすいのはサムジャン(野菜用のつけ味噌)です。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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