料理と器:杉江保枝

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DATE:
2008.09.19

『簡単しば漬け』

●しば漬けと言っても本格的なものではなく、名前の通り簡単に作れるしば漬けです。茄子ときゅうりと茗荷を軽く塩漬けして梅酢につけ込むだけのものですから、さほど難しくありません。市販のものの中には甘味がついているものも多いのですが、さん生家では味付けは塩と梅酢だけ。この方があっさりした味わいに仕上がります。ご飯のおかずに持ってこいなのはもちろんですが、お酒のつまみとしても大活躍。お酒のあとにさっぱり茶漬けなどかき込みたいときも、良いお供になります。本格的なしば漬けとは違い、保存が利くわけではありませんが、一晩で美味しく食べられますので、その都度適当な量を作って楽しんでいます。
用意するもの(概略)
  • 茄子3〜4本
  • きゅうり1本
  • 茗荷2〜3個
  • 塩適宜
  • 梅酢適宜

一口メモ

●一晩おいて出来上がりとなっていますが、ほんの1〜2時間でも美味しく食べられます。時間がたっていないものは色むらがありますが、味はしば漬け。ただ、やはり一晩おいた方が全体がしんなりして良く漬け上がっている感じ。朝漬け込んで、夜食べる、というのも方法です。塩漬けしてから梅酢に漬けるとしょっぱくなりそうな気がしますが、だからと言ってそのまま漬けると、茄子はアクが出て色が悪くなり、しかも美味しくありません。必ず一度塩漬けしてから梅酢につけるようにして下さい。

作り方
  1. 茄子はヘタを取り、縦半分に切ったあと斜め薄切りにし、濃いめの塩水(なめてみて明らかにしょっぱく感じるくらいのもの)につけて10分〜15分ほどおく。
  2. きゅうりは縦半分に切ったあと斜め薄切りにし、軽く塩もみしてやはり10〜15分ほどおく。
  3. 茗荷は千切りにしておく。
  4. 1の茄子を手のひらでぎゅっと絞って水分を切り、保存容器に入れる。2のきゅうりも同様に絞って水分を切り、保存容器に。さらに千切りの茗荷も加えたあと、ひたひたになるまで梅酢を入れ、全体を良く混ぜ合わせる。
  5. 1〜2時間ほどたったら、また全体を良く混ぜ合わせる。均等に色がつくように、思い出したらかき混ぜるようにして一晩冷蔵庫に保存して出来上がり。器に盛って卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●野菜の分量はお好きなように。茗荷がたくさん入っている方が、いかにもしば漬けという感じがします。茄子も美味しいのですが、きゅうりの歯ごたえがたまりません。きゅうり好きの方はきゅうりを多めに漬けてください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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