料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.12.21

『かぶの柚子酢漬け』

●毎年柚子こしょうを作る度に残った実を搾り、柚子酢として活用しています。ポン酢にしたり、料理にかけたり、用途はいろいろですが、あまりにも量があって冬の間に使い切れないこともしばしば。そこで今回はかぶの甘酢漬けに柚子酢を贅沢に使用し、柚子の風味たっぷりの甘酸っぱい漬け物を作ってみました。普通のお酢を使うより酸味が少なく、香りも豊かなのが特徴。さん生はお酢が苦手で、ピクルスなどの酢漬けはあまり得意ではないのですが、柚子酢の優しい味わいに、これなら食べられると大満足。こりこりと噛めば口中に広がる柚子の香り。もちろん普段のおかずとしても大活躍ですが、お酒の途中の箸休めとしてもなかなかのもの。漬け汁は二、三度繰り返し使えますので、冬の常備菜としてもお勧めです。
用意するもの(概略)
  • かぶ3〜4個
  • 塩少々
  • だし汁カップ1
  • 柚子酢カップ1
  • 米酢40cc
  • 蜂蜜大さじ3
  • 鷹の爪3本
  • 柚子の皮適宜
  • 塩小さじ1.5

一口メモ

●蜂蜜のかわりに砂糖を使っても結構です。甘さはお好みで調節してください。柚子酢に多少甘味がありますので、あまり甘くしなくても美味しく仕上がります。また、だし汁のかわりに水でも構いませんが、やはりだし汁を使った方がうま味が出ます。漬け汁は必ず一度沸騰させて冷ましてください。沸騰させることで酸味がまろやかになります。果実酢を使うとアクが出ますので、丁寧にすくってください。

作り方
  1. かぶは葉を落として皮を剥き、八等分に切り、塩少々をふりかけて軽く揉み、10〜15分程度おく。
  2. 漬け汁を作る。鍋にだし汁カップ1、柚子酢カップ1、米酢40cc、蜂蜜大さじ3,塩小さじ1.5を入れてやや弱めの火にかけ、沸騰してきたらアクをすくって一煮立ちさせ、そのまま冷ます。
  3. 保存容器に1のかぶを入れ、2の漬け汁、千切りにした柚子の皮、鷹の爪3本と共に漬け込む。
  4. 翌日から食べられる。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回はかぶを使いましたが、大根でも美味しくつけあがります。大根はやや太めの短冊に切って、やはり塩少々で軽く揉んで漬け込みます。漬け汁は2〜3回使い回しがききますので、かぶが食べ終わったら大根を漬けてみる、というのもまた楽しいもの。一晩で食べられるようになるのもうれしいところ。数日たってもあまり酸っぱくならないのは、柚子酢のたまのもでしょうか。こりこりとした歯ごたえと、香り豊かな柚子の風味をぜひご堪能ください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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