料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.11.30

『ひじきの煮物』

●実はほんの数年前まではひじきは苦手でした。黒い色がいやだし、磯臭いし、何となく食べても美味しく感じないし・・。というわけで、あれを好んで食べるオヤジ連中の気持ちがまるで理解できなかったものですが、最近は私も年を取ったせでしょうか、こういうものも平気で食べられるようになりました。お総菜コーナーの定番メニューとしてよく売られていますが、やはり自分で作った方が美味。今回はさつま揚げと油揚げを合わせましたが、具はさつま揚げだけでも、また油揚げだけでも構いません。お好みで茹で大豆を加えても美味しく仕上がります。ご飯のおかずとしてはもちろんですが、晩酌のお供にも、特にお父さん方には人気の料理ではないでしょうか? 冷たくなっても美味しいので、たっぷり作って、毎日の食卓にどうぞ。
用意するもの(概略)
  • 生ひじき350〜400g(乾燥ひじきの場合は40g程度を10倍の水で戻す)
  • さつま揚げ190g
  • 油揚げ2枚
  • だし汁400cc弱
  • 酒40cc
  • みりん40cc
  • 醤油80cc
  • サラダオイル適宜

一口メモ

●ひじきは生でも乾燥ひじきでも構いませんが、生の方がふっくらと香りよく美味しく仕上がります。乾燥ひじきの場合は十分に水で戻してから使用します。どちらの場合も、軽く水洗いをしてから調理します。水洗いが不十分だとじゃりじゃりしたり、生臭かったりします。ザルにとって2〜3度水をくぐらせるような感じで洗ってください。水気が残っているとまずくなりますので、良く水を切ってから炒めます。

作り方
  1. ひじきは洗ってザルに取って水を切る。
  2. 油揚げはざっと湯通ししたあとタテ1/2に切ったあと細切りに。さつま揚げは2〜3センチ長さの薄切りに。
  3. 鍋を火にかけサラダオイル少々を引き、ひじき、さつま揚げ、油揚げの順に軽く炒める。
  4. 3にだし汁400cc弱、酒40cc、みりん40cc、醤油80ccを加えてよく混ぜ、中火〜弱火に落として煮る。
  5. 全体に味が馴染んで、汁がなくなったら出来上がり。器に盛って卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●味付けはさつま揚げの味にも左右されますので、分量は材料によって調節してください。またさつま揚げはなるべく添加物のない質の良いものを使いましょう。さつま揚げが美味しいと煮物も美味しく仕上がりますので、歯ごたえのしっかりした、質の良いさつま揚げの使用をお勧めします。さつま揚げ、油揚げの他に人参を加えたり、茹で大豆を加えてもいいでしょう。毎日のお総菜ですから、手近な材料を使って飽きの来ない味を目指したいもの。大豆を茹でるのは大変ですが、缶詰のものを使えば手間がかかりません。ひじきはこの他、炒り豆腐に入れたり、おからと合わせたりしても美味しくなります。健康にもとても良い食材ですので、ぜひ手作りしてください。お弁当にも最適ですよ。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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