料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.10.05

『梨のフリッター・バルサミコ風味』

●ちょっと見たところポテトフライのようですが、中身は果物の梨です。梨を揚げるなんてちょっと意外ですが、これがまた何とも言えず美味しいんです。ふわっとした衣に包まれた甘い梨はお菓子のような味わい。でも周りにバルサミコ酢をまとうことで歴としたおかずに大変身です。コクのあるバルサミコ酢の風味が、梨の甘さを引き立てて、それこそ意外な美味しさに驚かされます。フリッターの衣には軽く塩・胡椒をしてありますが、味が足りない場合は塩をつけてお召し上がりください。揚げ油にはオリーブオイルを使用。バルサミコ酢はたっぷりと振りかけてどうぞ。冷めても美味しいので、おやつ代わりに作っておくのもいいかも。意外性のあるひと品を、ぜひお試しになってみてはいかがでしょうか。
用意するもの(概略)
  • 梨(今回は豊水を使用)大1個
  • 卵白1個分
  • 牛乳80cc
  • 強力粉カップ1/2
  • 塩小さじ1
  • 胡椒少々
  • オリーブオイル適宜

一口メモ

●梨は豊水を使用しましたが、他の種類でもかまいません。一口大の銀杏切りに切ることで食べやすく仕上げます。揚げ油(オリーブオイル)の温度は中温程度。梨は生でも食べられるので、中まできっちり火を通す必要はありませんが、高温で揚げると焦げやすいので、やや低めの温度でうまく調節しながらカリッと揚げてください。

作り方
  1. 梨は皮を剥いて芯を取り、タテ8/1に切ったのち、厚さ1センチほどの銀杏切りにする。
  2. 卵白は角が立つまで泡立てる。
  3. 別のボウルに強力粉1/2カップを入れ、牛乳80ccを加えて箸で切るようにざっと混ぜ合わせ、塩、胡椒を加え、最後に2の卵白を混ぜて衣を作る。
  4. 3の衣に1の梨を入れてよく混ぜ、中温のオリーブオイルでからりと揚げる。
  5. 器に盛りつけ、全体にバルサミコ酢を振りかけて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●フリッターの衣は結構量が多いので、余ったら野菜を揚げて同じようにして食べると、立派なワインのつまみになります。衣を混ぜ合わせるときは粘りを出さないのがコツ。最初に小麦粉と牛乳をお箸で切るように混ぜ、最後に卵白を加えてふわっとした衣を作ります。梨1個といえども結構な量。余ったら冷蔵庫で冷やしておやつにどうぞ。その場合は無理にバルサミコ酢を振りかける必要はありません。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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