料理と器:杉江保枝

FILE150

DATE:
2007.07.20

『ラタトゥユ』

●フランス料理の前菜やつけ合わせに良く使われるラタトゥユ。簡単に言ってしまえば夏野菜のトマト煮です。シンプルで手軽に作れる料理ですが、盛りつけてみると案外豪華。フランスパンにつけてもおいしく食べられますし、オムレツに添えればソース代わりになり、肉料理などに添えればいつものひと品がぐんと引き立ちます。もちろんそのままでも爽やかで美味。温かいものも美味しいのですが、冷えてもまた格別。ちょっと多めに作って冷蔵庫に入れておけば、普段のお総菜としても役に立ち、とても便利です。ズッキーニ、茄子、ピーマンにタマネギ、さらにトマトと、野菜がたっぷり摂れるのもうれしいですね。トマトの酸味が暑さに疲れた胃にも優しいひと品。ぜひお試しを。
用意するもの(概略)
  • ズッキーニ1本
  • 茄子3本
  • ピーマン3個
  • タマネギ1個
  • ニンニク1片
  • オリーブオイル適宜
  • トマトの水煮缶(カットの小さいもの)400g
  • コンソメキューブ2個
  • 赤ワイン1/2カップ
  • 水1/2カップ

一口メモ

●夏野菜をトマトで煮込む簡単な料理です。あまり神経質にならずに、さささっと作ってしまいましょう。煮込みすぎると茄子が煮くずれますので、適当なところで仕上げるのがコツ。コンソメキューブが味の基本になっているので、ほとんど失敗することはありませんが、最後の塩・胡椒で、味をあまり濃くしないこと。トマトの酸味が台無しになってしまいます。

作り方
  1. ズッキーニは1センチほどの厚さの半月型に、茄子は1センチほどの厚さの輪切り、ピーマンとタマネギはざく切りにしておく。
  2. ニンニク1片は包丁の腹で軽くつぶしてから粗みじんに切る。
  3. 鍋を熱してオリーブオイルを引き、2のニンニクを炒めて香りが立ったら、1の野菜を炒める。
  4. 野菜に軽く火が通ったところで、トマトの水煮缶と赤ワイン、水、コンソメキューブを加えて良く混ぜ、火を弱くして10〜15分ほど、ときどきかき混ぜながら煮込む。
  5. 最後に塩・胡椒で味を調えて出来上がり。熱いまま食べても良いが、冷やすと一層味が染みておいしくなる。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●夏のビストロなどでは定番のラタトゥユ。前菜にこれが出てくると、まずパンが進んでしまいます。ワインとの相性もバッチリで、味にもしつこさがないので、とても爽やかに食べられます。さん生家ではちょっと多めに作って冷蔵庫に保存。朝食のオムレツに添えたり、チキンのローストに添えたり、毎日大活躍です。お弁当にも重宝します。味は爽やかで、野菜がたっぷり摂れますから、メタボを気にするお父さん方にもおすすめですよ。もちろん、紫外線で肌荒れの気になる女性の皆様は、こういう料理をたくさん食べて、ビタミンを一杯補給したいですよね。簡単でおいしいラタトゥユ。ぜひお試しください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
さん生さんちの台所TOPへ  今週のおもてなし料理を見る  料理ファイル一覧を見る