料理と器:杉江保枝

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DATE:
2007.06.01

『かつおの生姜煮』

●刺身用のかつおを買ってきましたが、小所帯なので全部刺身では多すぎる感じ。そこで半分は刺身、残り半分を、生姜をきかせて甘辛に煮ることにしました。小さめの賽の目に切ったかつおは、酒のつまみに持ってこい。またちょっとした箸休めにもなり、ご飯のおかずにもなり、とても重宝です。生姜をたっぷり入れてありますので、魚の匂いが苦手な方でも大丈夫。それでも不安、という方は、血合いの部分を丁寧に取り除いてから調理すれば、ほとんど生臭さは感じられません。マグロの刺身なども、あまったら同じように煮ておくと、翌日のお楽しみが増えます。煮上がったかつおはできれば一晩寝かせて、味をしみこませましょう。翌朝、炊きたての白いご飯と一緒にいただくとたまらない美味しさ。ぜひお試しを。
用意するもの(概略)
  • かつお適宜
  • 生姜適宜
  • 水適宜
  • 酒適宜
  • みりん適宜
  • 醤油適宜
  • 針生姜少々

一口メモ

●かつおは小さめの賽の目に切ります。煮るときは水と酒を半量ずつ加えて水から煮ていきます。アクはできるだけ丁寧にすくうこと。アクを取ったら落としぶたをして煮ますが、魚の煮物は匂いがつきやすいので、木の落としぶたではなく、アルミホイルで代用するといいでしょう。20〜30分ほどかけてくつくつと弱火で煮上げます。

作り方
  1. かつおは小さめの賽の目に切り、生姜は薄切りにする。
  2. 1を鍋に入れ、水と酒を半量ずつひたひたになるように加え、火にかける。
  3. 沸騰してアクが出てきたら丁寧にすくい取り、みりんを加えてさらに一煮立ちさせ、醤油を加え、落としぶたをして弱火で煮る。
  4. 全体に味が染みたら出来上がり、味見をして足りないようなら醤油を加えてさらに一煮立ちさせる。
  5. 一晩寝かせれば出来上がり。器に盛りつけ、針生姜を添えて卓に供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●調味料の分量はお好みで。あまりさっぱりしすぎるとかえって生臭くなりますので、思い切って甘辛に仕上げた方がおいしく出来上がります。生姜の分量もお好みですが、生姜は生姜でおいしいので、たくさん入れて煮てみてください。最後に針生姜で香りを添えれば、ちょっとした一品に仕上がります。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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