料理と器:杉江保枝

FILE120

DATE:
2006.12.22

『りんごとクルミのケーキ』

●旬のりんごを使ったホームメイドタイプの素朴なケーキです。りんごと相性の良いクルミと一緒に、シナモンをきかせて焼き上げます。生地の分量を抑えて、りんごをたっぷり入れることで全体に水分が行き渡り、しっとりとした焼き上がりになります。今の時期、りんごはとても甘いので砂糖は少なめ、メタボリックな体にも配慮してバターも少量で。あっさり軽い味わいが物足りない、という方はホイップクリームを添えてみてください。また違った美味しさが味わえます。多少腕力が要る以外は、さして面倒でもなく、難しくもないケーキですので、気軽に作れます。クリスマスケーキの豪華さはありませんが、ディナーの後のちょっとしたデザートに、手作りのケーキというのもなかなかおつなものですよ。

用意するもの(18センチ程度のパウンド型2台分・概略)
  • 薄力粉100g
  • バター50g
  • 砂糖50g
  • 卵2個
  • ベーキングパウダー小さじ1
  • ブランデー大さじ1
  • シナモン少々
  • りんご大1個
  • 生クリームとシナモン適宜(盛りつけ用)

一口メモ

●とても素朴な味わいのケーキです。あまり構えずに気軽にお作りいただければと思います。手間がかかるのはバターをすり混ぜるあたり。特に砂糖を加えてから白っぽく滑らかになるまで混ぜるのは結構大変です。量があまり多くないので、私は手作業でやっていますが、バーミックス等をお持ちの方は、ご自分でうまく工夫なさると、もっと簡単に出来上がるかも知れません。卵も全体に馴染ませるようにしっかり混ぜ合わせてください。甘さを強調したくないので、バニラエッセンスは入れていませんが、甘いのが好きな方は、砂糖の分量も増やして、バニラエッセンスも加えてお作りになってもいいでしょう。

作り方
  1. りんごは皮を剥いて芯を取り、八つ切りにした後2〜3ミリ程度の薄切りにして、薄い塩水につけておく。
  2. クルミは粗く刻んでおく。
  3. 薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。
  4. バターは室温でやわらかくした後、ボウルに入れてクリーム状になるまでヘラでよくすり混ぜる。
  5. 4に砂糖を加えてさらにすり混ぜ、白っぽくなってきたら卵を1個ずつ加え、泡立て器を使って色が均一になるまで良く混ぜ合わせる。
  6. 5で卵が十分に馴染んだら、ブランデー大さじ1を加えてさらに良く混ぜ合わせ、3でふるって置いた薄力粉とベーキングパウダーを3回程度に分けて混ぜ合わせて生地を作る。
  7. 6にクルミを加えて全体を混ぜ、さらにシナモン少々を加え、最後にりんごを加えてさっくりと混ぜ合わせる。
  8. クッキングシートなどを敷いたパウンド型に7を流し入れ、あらかじめ170度に熱したオーブンで45分間焼く。
  9. 焼き上がったらあら熱を取り、型からはずしてさらに冷ます。
  10. 皿に盛りつけ、お好みで8分立て程度のホイップクリームとシナモン少々を添えて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●生地よりりんごの分量の方が多いので、焼き上がったケーキに空気層ができている場合がありますが、まあ、気にしないこと。どうしてもイヤ、という方は生地を少し増やして、焼く前の空気抜きを一生懸命やってください。(型ごとテーブルなどに落として全体の空気を抜く)今回は18センチ程度の小さな型2台を使って焼いたために小さめの出来上がりですが、同じ分量を1台で焼いても構いません。その場合は火の通りが悪くなりますので、やや温度を低くして、加熱時間を長めにとってください。焼き上がったケーキに竹串を刺して、べとっとした生地が付いてこなければ焼き上がりです。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
さん生さんちの台所TOPへ  今週のおもてなし料理を見る  料理ファイル一覧を見る