料理と器:杉江保枝

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DATE:
2006.08.18

『梅酢タマネギ』

●民間療法でお馴染みの酢タマネギ。血糖値を下げる、血液をサラサラにする、ダイエットに良い等々、さまざまな効能があると言われています。その真偽のほどはともかくとしても、タマネギが体に良いことは周知の事実ですし、何と言ってもさん生はことのほかタマネギが好き。体に良いついでに梅酢を使ってクエン酸効果も加味し、見た目も美味しそうに仕上げてみたのが今回の梅酢タマネギです。味付けは梅酢と米酢と蜂蜜のみ。生のタマネギをスライスしてそのまま漬け込みますから、有用な成分を水や熱で逃がすことなくぎゅっと凝縮することができます。味ももちろんバッチリで、つけ合わせや箸休めにオススメです。お試しください。

用意するもの(概略)
  • タマネギ1個
  • 梅酢150cc
  • 米酢50cc
  • 蜂蜜大さじ1

一口メモ

●タマネギを水にさらしたりせず、そのまま漬け込むのがポイントです。タマネギには血液をサラサラにするなどの効果があると言われていますが、それらの有用成分は水で流出しやすく、また熱にも弱いのでなるべく生のまま食べるのが健康には良いのです。漬け込む酢も、一度沸騰させて臭みを飛ばしてはいますが、ある程度温度が下がってからタマネギを漬け込むようにします。これで健康効果はバッチリのはず。もちろん味の方もなかなかのもの。甘酸っぱくさっぱりとした味わいで、カレーのつけ合わせや冷や奴など、用途もいろいろあります。

作り方
  1. 小鍋に梅酢150cc、米酢50ccを入れて火にかけ、沸騰したら火を止め、蜂蜜大さじ1を加え、冷ましておく。
  2. タマネギは皮を剥き、ヘタと根の部分を取り除き、縦半分に割って櫛形に薄くスライスする。
  3. 2をボウルに入れ、上から1を注ぎ、箸でひと混ぜし、保存容器に移す。
  4. 漬け込んで30分ほどから食べられる。冷蔵庫に入れておけば1週間はもつ。写真は一晩漬け込んだもの。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●梅酢は梅干しの副産物。梅をつけたときの塩分で味がかなり違ってきます。さん生家では1割2分程度しか塩を使っていませんので、あまりしょっぱくはありません。それでも塩っ気はかなり感じるので、米酢で多少調節して、塩は一切使わずに仕上げてあります。もし、梅酢がしょっぱいようなら水を加えて調節すると良いでしょう。ただ、あまり水を加えすぎるとタマネギが水っぽくなって美味しく出来上がりませんので要注意。また、もともとは酢タマネギなわけですから、梅酢がなくても作ることは可能です。米酢だけで作るなら、塩を加えてください。ワインビネガーを使うと洋風のピクルスになります。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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