器(鮎文様織部の皿):杉江保枝

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DATE:
2005.11.18

『豚バラ肉の柳川風』

●豚肉の中で一番美味しい部位といえば、やはりバラ肉に尽きるのではないでしょうか。豚肉はもともと脂の部分に旨味があるそうで、脂たっぷりのバラはやや甘味もあってとても美味。今回はこのバラ肉をごぼうと合わせて柳川風に仕立ててみました。豚バラ肉とごぼうのささがきをサッと煮て玉子でとじたもの。手早くぱぱっと作れますから、忙しいときのおかずには持ってこい。御飯にかけていただいても美味しいのはもちろんですが、酒のつまみとしてもなかなかいけます。男の方が特に好まれる料理です。時にはこんなおかずをテーブルに並べてみるのも一興です。

用意するもの(概略)
  • 豚バラ肉スライス100g
  • ごぼう1/4本
  • だし1カップ
  • みりん20cc
  • 醤油40cc
  • 玉子2個
  • ネギ適宜
  • 山椒粉適宜

一口メモ

●だしはいつものかつおだしを使用していますが、ご自宅で使い慣れたものであれば何でも構いません。味付けはやや濃いめの甘辛に。玉子でとじる料理は、やや濃いめに仕上げるのが美味しく作るコツです。今回は平鍋を使って作り、器に盛りつけましたが、土鍋などを使用して、そのまま食卓に載せても構いません。その場合は玉子が固まりすぎないように、タイミングを計ってテーブルに出し、あつあつのところでふたを取っていただきましょう。

作り方
  1. ごぼうは洗ってささがきにし、酢水にさらしてアクをぬく。
  2. 豚バラ肉スライスは5〜6センチほどの長さに切る。
  3. 平鍋にだしを張って火にかけ、沸騰したらみりんを入れ、一度に切ってから醤油を加えて味を調える。
  4. 3に豚バラ肉と、酢水からあげて水洗いしたごぼうのささがきを入れ、サッと煮込む。
  5. 豚肉とごぼうに火が通ったら、玉子2個でとじつける。
  6. ふたをして、玉子が半熟状態になったら器に取り、ネギをふって出来上がり。山椒の粉と共にテーブルに供する。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●玉子はあまりとかない方が美味しく仕上がります。黄身を箸で二、三回切るようにする程度で結構です。先に白身を入れ、白身が八割方固まったところで黄身を入れると比較的うまくいきます。やや生臭みのある白身はよく固め、美味しい黄身は半熟で仕上げると良いでしょう。黄身を入れた後はあまり加熱せず、ふたをしたまま余熱で温めると、黄身が固くならずにうまくできます。香り豊かなごぼうと美味しい豚バラ肉、そして玉子の妙味を、どうぞ存分にお楽しみください。

※このレシピは『柳家さん生公式サイト・さん生さんちの台所』の中にある、「今週のおもてなし料理」のコーナーで紹介された料理を詳しく紹介したものです。無断転載などはかたくお断りいたします。ご意見、ご希望、ご質問などがございましたら、メールにてお知らせください。(調理とレシピ=杉江保枝)
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