器:杉江保枝

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DATE:
2005.03.04

『春野菜の海鮮サラダ』

●春の野菜がたくさん店頭に並ぶようになりました。菜の花やウドなどお馴染みの野菜に加えて、のびるなどの山菜も見かけます。これら美味しい春の野菜を、お刺身と一緒にサラダにしてみました。お刺身は鯛とホタテを使いましたが、甘エビや青柳などを加えてもいいでしょう。ドレッシングには味噌を使ってちょっぴり和風のテイストも。また甘味に蜂蜜を使用。コクがあるのにさっぱりした味わいに仕上げました。刺身をたっぷり入れれば、サラダとは言えボリュームのある立派な一品料理に。手軽に作れるごちそうですから、パーティーなどにもオススメです。また、同じドレッシングで野菜だけのサラダをいただくのもまた美味。ぜひお試しを!
用意するもの(概略)

サラダ本体(分量はお好みでご用意ください)

  • 刺身用鯛
  • 刺身用ホタテ
  • 菜の花
  • 山ウド
  • のびる
  • ベビーリーフ
  • ゴマ少々

ドレッシング

  • 米酢大さじ1
  • 油(白ごま油またはサラダオイルまたはオリーブオイルなど)大さじ1
  • 柚子の絞り汁小さじ2
  • 白ワイン小さじ2
  • 味噌大さじ1/2
  • 塩小さじ2
  • 蜂蜜大さじ1/2
  • 胡椒少々
  • 柚子の皮少々

一口メモ

●ポイントはやはりドレッシングでしょう。味噌を使うことで味が柔らかくなり、見た目もとろりとしてとても美味しそうです。隠し味に白ワインを入れますが、これがあるとないとでは味に微妙な差が出ます。お酒が苦手な方は米酢を白ワインビネガーに変えても結構ですが、ほんの僅かですがアルコール分が入ることにより魚の臭みが消えますので、出来れば白ワインを使ってください。やや甘味があり、その甘味と酸味とのバランスの取れたフルーティーなものがオススメです。柚子の絞り汁はレモン汁で代用も出来ます。柚子の皮がないときは省いてしまっても良いでしょう。

作り方
  1. ベビーリーフは洗ってよく水を切っておく。
  2. 山ウドは皮をむき、3センチほどの長さの薄切りにし、酢水にさらしてあくを抜く。
  3. 菜の花はゆでて、食べやすい大きさに切る。
  4. のびるは表面の痛んでいるところや汚れをキレイに取った後、ゆでて食べやすい大きさに。のびるの根が大きい場合は、包丁目を入れてからゆでると良い。
  5. 刺身用の鯛は出来ればサクで求め、刺身よりやや薄目に切る。お造りになっているものをそのまま使用しても良い。
  6. ホタテは水洗いして薄切りに。
  7. 以上の材料をよく混ぜて器に盛り、ゴマ少々をふる。
  8. ボールに米酢、油、柚子の絞り汁、白ワイン、塩、胡椒、蜂蜜、味噌を入れて泡立て器でよく混ぜる。最後に千切りにした柚子の皮を加えて一混ぜし、7のサラダにかけていただく。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回使用したのはたまたま八百屋さんの店頭に並んでいた春野菜とベビーリーフ。もちろん、全ての材料を使う必要はありません。下ごしらえの面倒な春野菜は敬遠したいという方はベビーリーフだけでもとても美味しいサラダが出来上がります。また水菜と合わせても良いでしょう。それでも出来れば入れていただきたいのが、ウド。ウドと海鮮は相性がバッチリ。お酢とも相性が良く、このドレッシングで刺身とウドを一緒に食べるとちょっと病みつきになります。シャキシャキという歯ごたえと独特の香りが、ねっとりした刺身とまたよく合うのです。切ったり盛りつけたり、混ぜたりするだけですからどなたでも簡単に出来ます。ぜひ食卓に春の香りを載せてください。

●今回、サラダに軽くゴマをふりましたが、ゴマの代わりに松の実やクルミなどを細かく刻んでかけるとまた違った味が楽しめます。色々と試してみてください。特に松の実はお勧め。刻まずそのままかけても良いでしょう。

●ドレッシングには砂糖を使用してもいいのですが、蜂蜜がベスト。甘味がマイルドで香りもよく、仕上がりも上品になります。味噌は白みそでも赤みそでも構いません。麹のつぶつぶが気になる方は裏ごししてから入れてみてください。味噌を使っているとは思えない出来映えになります。菜の花のおひたしにかけていただいても美味です。

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