器:杉江保枝

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DATE:
2005.02.04

『お手軽ローストビーフ』

●フライパンを使って手軽に作れるローストビーフです。オーブンを使う面倒がない上に、オーブン調理よりも時間が短縮できますので、普段の食卓にも気軽にのせられます。もちろん味は立派なローストビーフ。グレービーソースも簡単に作れます。お好みで柚子こしょうやわさび、サワークリームなどを添えてお召し上がりください。ポン酢で食べればさっぱり味に。最近はオーストラリア産の牛肉が、豚肉などより安価で売られていることも多いようですので、見た目の豪華さとは裏腹に、値段的にも手頃な一品と言えるでしょう。ぜひ一度お試しください。手軽さと味の良さに、病みつきになること間違いなしですよ。
用意するもの(概略)
  • 牛もも肉ローストビーフ用のブロック400g
  • 塩・胡椒
  • 玉ネギ1/2個
  • にんじん1/2本
  • ニンニク1かけ
  • オリーブオイル
  • 水1/2カップ
  • 赤ワイン1/2カップ
  • 粉末スープティースプーン1杯弱
  • トマトピューレまたはケチャップ大さじ1
  • レモン汁少々

一口メモ

●あまりに簡単なので拍子抜けするかもしれませんが、簡単な割には豪華でとても美味しいので、ぜひ作ってみてください。付け合わせに水菜やオニオンスライスを添えると一層美味。今回はグレービーソースにトマトピューレを入れていますが、これはお好みで省いてしまってもよいでしょう。さん生家オススメの食べ方は、肉の表面に軽く柚子こしょうを塗りつけ、グレービーソースとサワークリームをつける方法。ポン酢に柚子こしょう少々を混ぜるのもなかなかです。単品で食べても美味しいけれど、サラダやサンドイッチ、ローストビーフ丼など、色々工夫して楽しんでください。

作り方
  1. 肉全体に塩・胡椒をまぶす。塩はやや多めに使い、全体にすり込むようにするのがコツ。
  2. 玉ネギは荒く切り、にんじんは6ミリ程度の厚さの輪切り、ニンニクは包丁の腹を使って軽く叩いて香りを出す。
  3. フライパンを熱してオリーブオイルを敷き、強火で2の野菜を軽く炒める。玉ネギの表面が透き通ってきたら、野菜をフライパンの周囲に寄せて肉が入るように真ん中にスペースを作る。
  4. 火を中火に落とし、肉をフライパンに入れてフタをする。全体の色が変わるまで3〜4分ほど加熱する。
  5. 肉の色が全体に白っぽく変わったら裏返し、さらに3〜4分ほど加熱する。竹串を刺して唇に当てて温かかったら火が通った証拠。そこで火を止め、フタをしたまま4〜5分蒸す。
  6. 焼き上がった肉を取り出し、フライパンを再度火にかけ、水1/2カップと赤ワイン1/2カップ、粉末スープを加えて沸騰させる。あくをすくったら漉し器で漉して汁だけを小鍋に取り、半量ほどに煮詰める。
  7. 6にトマトピューレまたはケチャップ大さじ1とレモン汁少々を加えて火を通し、最後に塩・胡椒で味を調えてグレービーソースの出来上がり。
  8. 肉は薄く切って盛りつけ、7のグレービーソースやポン酢、柚子こしょうやわさび、サワークリームなどをお好みで添えて出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●美味しく作るコツは最初の塩をケチらないこと。と言ってもあまり大量につけてしまうとソースがしょっぱくなるので注意してください。思っているよりやや多めに使うといった感じでしょうか。加熱時間はご家庭の火力やフライパンの種類によって若干違いが出てくると思います。まずは短めに設定して、最終的には竹串を刺してみて焼き上がりを確かめるのを忘れないでください。また、フタは出来れば中身の見えるものを。ローストビーフ用のブロック肉は嵩がありますので、フタも高さのあるものを使用しましょう。フライパン用のフタでなくても、例えばシチュー鍋などによく使われている耐熱ガラス製のフタでも大きさが合えば十分使えます。

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