器:杉江保枝

FILE16

DATE:
2004.12.25

『魚のテリーヌ』

●パーティーシーズンにぴったりのちょっとおしゃれなテリーヌです。写真がへたくそでわかりにくいのですが、下半分にはたらこが加えてあって、紅白二層に分かれていますので、お正月などにも最適です。作り方は意外と簡単で、一度覚えてしまうと手軽に作ることが出来ます。ベースになるのは白身魚とホタテ。白身は今回は鯛を使用しましたが、ヒラメを使えばより一層上品な味わいに。安価で済ませたいときは、鍋用の鱈のすり身などを使用しても可。ホタテをちょっと多めに加えれば、これが鱈とは信じられない味わいになります。盛りつけ方によっては相当豪華な一品に。お客様が集まる機会の多い今の季節、ぜひ一度お試しになってください。
用意するもの(18センチパウンド型2個分・概略)
  • 白身魚200~250g(今回は刺身用鯛を使用)
  • ホタテ5個
  • たまご2個
  • むき海老150g
  • たらこ一腹
  • 銀杏水煮
  • レモン汁大さじ1
  • 生クリーム300cc
  • カイエンヌペッパー
  • 塩・胡椒

一口メモ

●テリーヌというと難しく考えがちですが、これは意外と簡単。要するに白身とホタテのすり身にたまごと生クリームを加えて蒸し焼きにしたもの。いつも材料の分量にあまり細かくこだわらず作っていますので、皆様もごく適当にやってみてください。コツは生クリームの量。多すぎると固まりにくくなり、少なすぎると固くて美味しくありません。市販されているのは1パック200ccのものが多いので、これを1パック使い切るか、それよりはちょっと多めに、と考えてください。思ったより失敗なく出来るはずです。どうぞ一度お試しあれ。

作り方
  1. 白身魚とホタテはミキサーやフードプロセッサーを使ってすり身にする。
  2. 1のすり身にたまご2個、レモン汁と塩少々を加えてさらにすりあわせる。
  3. 2をボールに取り、温めないように注意しながら生クリームを少しずつ加えてよく練り合わせる。これがベースになる。
  4. 3の半量に皮をはずしたタラコとカイエンヌペッパーを加えよく混ぜる。
  5. 残り半量には粗みじんにしたむき海老と銀杏の水煮、塩、胡椒を加えよく混ぜる。
  6. パウンド型には予めオーブンシートを敷いておく。
  7. パウンド型に4を敷き詰め、上から5を敷き詰めて表面を平らにならす。
  8. 170℃に熱したオーブンで、湯せんにして30分焼く。焼き上がり、あら熱が取れたら型からはずし、冷蔵庫でよく冷やして出来上がり。

※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。

一口メモPart2

●今回は刺身用の鯛を使用しましたが、よく鍋用に売っている鱈のすり身を代用しても意外と美味しく仕上がります。火を通す料理なので、必ずしも刺身用のように新鮮な材料を使わなくても大丈夫です。また出来上がったテリーヌは冷蔵庫で3日程度は十分に日持ちします。おせち料理のひとつに加えてもよいでしょう。写真ではわかりにくくなっていますが、下半分にはたらことカイエンヌペッパーが入っていて、紅白が美しい出来上がりになります。おめでたい席に並べるのも素敵ですね。ちなみに私の友人は、子供がごく小さい頃、材料を工夫して離乳食にしてみると言っていましたが、実際に実行したかどうかは不明です。何はともあれお手軽で豪華な一品です。ぜひぜひ作ってみてください。

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