器:杉江保枝

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DATE:
2004.09.10

『豚の冷しゃぶ・梅酢ゼリーがけ』

●夏が去ったと言ってもまだまだ暑い日が続きます。暑いときには軽く酸味を取ると疲れが取れるもの。さらに豚肉に多く含まれるビタミンBはスタミナの確保に欠かせない要素です。そこでこの二つを合わせて、夏の定番メニュー、豚の冷しゃぶをアレンジしてみました。丁寧に取ったダシに梅酢を加え、調味料で味を調えてゼラチンで固めたゼリーは、サラダのドレッシング代わりにも使えてとても便利です。ぷるぷるした舌触りが、豚の甘みとマッチして、口の中でとろけた瞬間、えもいわれぬ美味しさが広がります。一度お試しあれ。
用意するもの(概略)
  • 豚肉
  • 出汁
  • 梅酢
  • 大葉
  • 小ネギ
  • 調味料
一口メモ

●ゼリー液は時間がたつと自然に溶けてきますが、溶けた状態でも美味しく食べられます。薬味には小ネギや大葉の他、ミョウガなどを好みで加えるとより一層風味豊かに召し上がれるでしょう。

●梅酢ゼリーは、サラダのドレッシング代わりや、冷や奴などにも使えます。梅酢を入れず、醤油で濃いめに味付けしたゼリーもまた美味。暑い夏を乗り切るために、いろいろ試してみてはいかがでしょうか?

作り方
  1. ダシはカツオの一番出汁を使用する。市販のものでも構わないが、できれば自分で取った方がベスト。冷やすと香りが飛ぶので、濃いめに取るのがポイント。
  2. 1のダシに梅酢を加えて火にかける。ダシと梅酢の割合は、梅酢の塩分や色味にもよるが、9:1程度でも十分味と色は付く。また、後ほどゼラチンを溶かす関係から、だいたいの分量はこの時点で把握しておく必要がある。
  3. 砂糖、酒で味を調える。味付けは好みによるが、砂糖は入れすぎないよう加減して。酸味の苦手な人には、砂糖をやや多めに入れると良い。ダシのうまみと梅酢が程良く調和するように味付けすること。冷やすと味が薄く感じるので、若干濃いめに味付ける。
  4. 3のあら熱をとってからゼラチンを溶かし入れる。ゼラチンの分量や、液の温度などは、市販のゼラチンによって違うので、説明書きに従って分量を決めること。分量を誤ると、ちゃんと固まらないので注意。
  5. 4をバットか浅めの保存容器に入れ、冷蔵庫で冷やし固める。通常、2時間程度で固まる。
  6. 豚肉はゆでて冷水に取ったのち、キッチンペーパーを敷いたバットに広げて水分を取る。
  7. 皿に大葉を敷き、6の肉を形よく盛り付ける。
  8. 固まった5のゼリーをスプーンを使って小さく砕き、7の肉の上にかけ、小ネギの小口切りと大葉の千切りをあしらってできあがり。
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