料理と器・杉江保枝

ふきのとうと言えば、蕗味噌や天ぷらが一般的です。苦味や香りをそのまま味わうので、とても美味しい反面、独特の癖が苦手、という方もいらっしゃるようです。個人的には、あの癖のある味が好きなので、あまり手を加えて調理することは少ないのですが、今回は、ちょっぴりひねりを入れて、上品な煮物に仕上げてみました。刻んだふきのとうは一度湯がいてアクを抜き、ダシとしょうゆ、みりんで煮上げます。苦味などはそのまま残りますが、アクが抜けた分、非常に食べやすくなっています。ふきのとう好きには少し物足りないかもしれませんが、まあ、料亭風とでも思って味わってみてください。酒のつまみにも重宝しますが、特にお茶漬けのお供におすすめです。
用意するもの(概略)
ふきのとう 6〜7個
下茹で用の熱湯に塩少々
だし汁 100cc
みりん 大さじ1/2
醤油 大さじ1/2
仕上げの醤油 大さじ1/4
作り方
- ふきのとうは黒ずんでいる部分を落としたあと、粗めに刻む。芯が硬い場合は丁寧に取り除いておく。
- 熱湯に塩少々を落として、1のふきのとうをさっと湯がく。ザルに取り、流水でさっと冷やし、良く水分を絞る。
- 小鍋に2のふきのとうとダシ100ccを入れて中火にかけ、沸騰してきたら、みりん大さじ1/2と醤油大さじ1/2を加え、少し火を弱め、時折ハシでさばきながら、汁が半分ほどになるまで煮る。
- 汁が半分ほどになったら、一度味を見て、仕上げの醤油を加える。今回は大さじ1/4ほどを足したが、この辺りはお好みで。
- やはりハシで時折さばきながら、汁がある程度飛ぶまで煮上げれば出来上がり。
ポイント1
ふきのとうはなるべく新鮮な物を使用しましょう。古くなればなるほどアクが強くなります。今回は一度湯通ししてアクを抜きましたが、物足りなく感じる方はそのまま煮てもかまいません。調味料はダシと醤油とみりん。醤油とみりんは、最初、1:1で味付けしますが、汁を半量ほどに煮詰めたところで味見して、醤油を加減します。ふきのとうから水分が出ていますので、思ったほどしょっぱくないと思いますが、これで十分と感じたらそのまま煮上げます。ちょっと足りないと感じたら、醤油を足します。このあとさらに煮詰めますので、煮上がりを想像しながら、調味料を加えてください。
ポイント2
ふきのとうは、新鮮な物はそうでもありませんが、芯の部分が固い場合があります。ちょっと面倒でも、この部分は取り除いた方が舌触りが良くなります。ただし、あまり時間をかけて切っていると、どんどん黒ずんできます。包丁を使う時間は短めに、ササッと済ませるようにしましょう。
※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。
なお、通常このレシピで使用している調味料は次の通りです。
- [醤油(file291まで)] 和歌山県 湯浅 角長 手づくり醤油
- [醤油(file292以降)] 埼玉県 坂戸市 弓削多醤油 木桶仕込しょうゆ
- [みりん] 愛知県 九重味醂株式会社 本みりん九重櫻
- [塩] オーストラリア産オーガニック岩塩 500年前の塩
- [トマトケチャップ] 高知県 株式会社ケンショー(ソース工房)のトマトケチャップ
- [ごま油] 東京都 中落合 小野田製油所 玉締めごま油一番しぼり
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