料理と器・杉江保枝

春キャベツが出回るようになりました。この時季のキャベツは、とにかく甘くて柔らかくて、いくらでも食べられるような気がします。今回はその春キャベツに、やはり旬の新じゃがを合わせて、塩味の煮物に仕立てました。お醤油を使わない分、だし汁にしみ出したじゃがいもとキャベツの味が際立ち、何とも言えない美味しさです。キャベツの甘味もさることながら、新じゃがのほくほく感もたまりません。また、汁のうまさと言ったら、思わずスプーンですくって飲みたくなるほど。和風ダシを使用しているので、脂分はなく、柔らかくさっぱりした味わいに仕上がっています。見た目は洋風ですが、これなら和風料理のお好きなお年寄りにもお勧めできるのではないでしょうか。ぜひこの時季に、お試しいただきたいひと品です。
用意するもの(概略)
春キャベツ 1/2個
新じゃがいも 7〜8個
だし汁(二番) 800cc
日本酒 100cc
みりん 80cc
塩 小さじ1.5
仕上げの塩 小さじ1/4
作り方
- じゃがいもは皮を剥き、食べやすい大きさに切りそろえておく。キャベツは芯を取り除いて、大まかなざく切りに。
- 大きめの鍋にまずじゃがいもを入れ、そのじゃがいもにかぶせるように、ざく切りにしたキャベツを入れる。
- 2の鍋にだし汁800ccを注いでふたをし、強火にかける。キャベツの量が多いため、うまくふたが閉まらない場合は、上から重しをして完全にふたが閉まるようにする(蒸す要領)。
- 鍋が沸騰してきたら、ふたを開けてキャベツの煮え具合を確認。ややしんなりしてきたようなら、酒100ccとみりん80ccを加え、さらに塩小さじ1.5を全体に振りかける。鍋を斜めにすると汁がすくえるので、お玉で汁をすくっては全体にかけ回すようにして味を馴染ませ、落としぶたをし、また再度鍋のふたもし、じゃがいもに火が通るまで(約10分ほど)やや強めの中火で煮る。
- じゃがいもに竹串が通ることを確認し、最後に汁の味を見て、塩(小さじ1/4程度)を足して調え火を止める。すぐに盛りつけても良いが、10分ほどふたをした状態で放置して味を馴染ませるとより美味しくなる。器に盛りつければ出来上がり。
ポイント1
新じゃがは、火の通りも早く煮崩れしやすいので、ささっと時間をかけずに調理しましょう。鍋が沸騰したら調味料を加え、落としぶたをして十分程度加熱すれば、たいてい煮上がっています。キャベツに埋もれたじゃがいもを掘り出して、竹串を刺してみてください。すんなり通ればもう出来上がりです。あまり時間をかけずに煮上げたいので、調味料も手早く入れましょう。塩は全体にかかるようにうまく振りかけて、そのあとお玉で汁をすくって馴染ませます。このひと手間を惜しむと、味が均等につかない場合があります。また、最初は多少薄味でかまいません。仕上げの塩で調節してください。
ポイント2
キャベツをたっぷり使うので、大きな鍋が必要です。レシピにもある通り、ふたが閉まらない場合は、漬け物石などで重しをします。沸騰してきたら、この重しは必要ありません。最初からふたの重い土鍋などを使用してもかまいませんが、土鍋の場合は、温まるのに時間がかかり、なおかつ保温性が高いので、じゃがいもが煮くずれる可能性もまた高くなります。熱伝導の早い鍋を使用した方が失敗はありません。
ポイント3
あっさりした味わいの煮物には、手作り柚子こしょうを添えるとさらに美味。今は季節ではありませんが、もし興味がおありでしたら、こちらのレシピもご参考に!
http://www.3lives.net/dishfile/file106.html
※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。
なお、通常このレシピで使用している調味料は次の通りです。
- [醤油(file291まで)] 和歌山県 湯浅 角長 手づくり醤油
- [醤油(file292以降)] 埼玉県 坂戸市 弓削多醤油 木桶仕込しょうゆ
- [みりん] 愛知県 九重味醂株式会社 本みりん九重櫻
- [塩] オーストラリア産オーガニック岩塩 500年前の塩
- [トマトケチャップ] 高知県 株式会社ケンショー(ソース工房)のトマトケチャップ
- [ごま油] 東京都 中落合 小野田製油所 玉締めごま油一番しぼり
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://3lives.net/mt/mt-tb.cgi/652


コメントする