料理と器・杉江保枝

少し前に春菊の茎を使った佃煮風の煮物をご紹介しましたが(file284)、今回はもっと手軽に作れる炒め煮を紹介します。きんぴらなどを作るのと同じ要領ですが、出来上がりにはちょっとびっくり。何も言わずに召し上がっていただくと、たいていきゃらぶきの佃煮と間違われます。香りはもちろん春菊なのですが、しゃきしゃきした歯触りはきゃらぶきと一緒。やや濃いめに味付けてありますので、ご飯が進むこと間違いなし。もちろん酒のつまみとしても最適です。難を言えば、春菊の葉を使った残り物を利用しているので、量が作れないこと。鍋のシーズンも終わりに近付き、春菊をたくさん食べる機会もどんどん減っていきますが、もしも春菊を食する機会がありましたら、ぜひ試していただきたい料理です。
用意するもの(概要)
春菊の茎 2把分
ダシ 大さじ2
醤油 大さじ1
みりん 大さじ1
ごま油少々
作り方
- 春菊の茎は2センチほどの長さに切っておく。
- 小鍋を火にかけ、温まってきたらごま油少々を引き、1の春菊を軽く炒める。
- 2にダシ大さじ2、醤油大さじ1、みりん大さじ1を加え、箸でさばきながら水分がなくなるまで中火で煮る。
- 水分がある程度なくなったらやや火を強めて仕上げる。煮る時間が長くなるとしゃきしゃきした歯触りが損なわれるので、なるべく短時間で煮上げる。
ポイント1
煮る時間がかかりすぎると、しゃきしゃき感がなくなります。しかし、調味料がうまくからんで染みないと美味しくありません。そのため、箸でさばきながら全体に均等に味が染みるように煮上げます。手早く仕上げるため、調味料の量も抑えてありますので、ほったらかしにすると焦げることもあります。なるべく目を離さないようにしながら調理しましょう。
ポイント2
ダシやしょうゆの量は、春菊の茎の量によって調節してください。ダシやしょうゆが多すぎると、煮る時間が長くなってしまい、しゃきしゃき感が台無しになってしまいます。なお、春菊の量は2把分となっていますが、袋入りで売られている春菊を想定しています。春菊を使う料理というのは、鍋以外には案外思い付かないものですが、胡麻和えなどもとても美味しいし、味噌汁の具にしても香りが楽しめます。特に胡麻和えは、茹でた春菊を使うので、あっという間に1把くらいは食べてしまいます。茎が残ったら、ぜひこの炒め煮を作ってみてください。
※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。
なお、通常このレシピで使用している調味料は次の通りです。
- [醤油(file291まで)] 和歌山県 湯浅 角長 手づくり醤油
- [醤油(file292以降)] 埼玉県 坂戸市 弓削多醤油 木桶仕込しょうゆ
- [みりん] 愛知県 九重味醂株式会社 本みりん九重櫻
- [塩] オーストラリア産オーガニック岩塩 500年前の塩
- [トマトケチャップ] 高知県 株式会社ケンショー(ソース工房)のトマトケチャップ
- [ごま油] 東京都 中落合 小野田製油所 玉締めごま油一番しぼり
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