料理と器・杉江保枝

鍋に重宝な春菊ですが、使用するのは葉っぱの部分。茎が残ってしまいます。香りの良い野菜なので、いつもは細かく刻んでお味噌汁の薬味に使ったりしていますが、今回は甘辛い味付けで佃煮風に煮上げてみました。じっくり煮上げるので、歯触りは今ひとつですが、香りはソフトになって食べやすくなります。もちろんご飯のおかずに持ってこい。熱々の白飯にちょいと載せていただくと、食が進みます。佃煮ですから酒のつまみとしても重宝です。何と言っても、茎を使用するという点で、これはいわゆる経済料理。やや濃い味で煮付けるので、多少茎の中心が白っぽくなっていても大丈夫です。今回は鍋の度に冷蔵庫にためておいて、3把分の茎を使用しました。ちょっと試してみてください。
用意するもの(概略)
春菊の茎 3把(3袋)分 約15〜20本程度
だし汁120cc
三温糖 大さじ1
醤油 大さじ1.5
みりん 小さじ1
作り方
- 春菊の茎は根元の部分を数ミリ裁ち落とし、残りは細かく刻んでおく。
- 鍋に1の春菊、だし汁(2番)120cc、三温糖大さじ1を入れて火にかける。
- 鍋が沸騰してきたら、醤油大さじ1.5を加え、やや強めの中火で、ときどき木べらでかきまぜながら汁がなくなるまで煮る。
- 汁がある程度なくなってきたら、みりん小さじ1を加えて照りを出し、やや火を強め、木べらでかきまぜながら、汁がなくなって佃煮上になるように煮上げれば出来上がり。
ポイント1
やや甘味の強い味付けになっています。香りの強い野菜は、甘味を強くすると独特の風味が出てきます。煮るときは終始あまり火を弱めずに煮上げます。一気に加熱して、汁を飛ばす感じです。春菊、だし汁、砂糖の順番で鍋に入れ、火にかけ、上の砂糖が自然に溶けるまで強火を保って待ちます。砂糖が溶けたら火を少し弱め、あとは木べらでかき混ぜながら、鍋肌が見えるようになるまで煮ます。繊維質までしっかり火が通ってしまうので、歯ごたえは期待できません。どうしても歯ごたえがほしいという方は、炒め煮にしてさっと仕上げるという手もあります。
ポイント2
春菊の茎は、もったいないからと言って鍋などに使うと固くて今ひとつ。やはり葉の部分だけを用い、さっと火を通していただくのが最良かと思います。でもそれだとどうしても茎が余ってしまいます。いろいろと食べようはあるかと思いますが、佃煮というのもなかなかのものです。ぜひ試してみてください。
※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。
なお、通常このレシピで使用している調味料は次の通りです。
- [醤油(file291まで)] 和歌山県 湯浅 角長 手づくり醤油
- [醤油(file292以降)] 埼玉県 坂戸市 弓削多醤油 木桶仕込しょうゆ
- [みりん] 愛知県 九重味醂株式会社 本みりん九重櫻
- [塩] オーストラリア産オーガニック岩塩 500年前の塩
- [トマトケチャップ] 高知県 株式会社ケンショー(ソース工房)のトマトケチャップ
- [ごま油] 東京都 中落合 小野田製油所 玉締めごま油一番しぼり
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