料理と器・杉江保枝

かぼちゃの美味しい季節になってきました。煮物にポタージュにサラダに大活躍。今回も煮物を作ろうと買ってきたかぼちゃだったのですが、品種によるものか、水分が多くてどう煮ても煮くずれてしまいます。そんなときはたいていスープやサラダにするのですが、ふと思い立ってムースを作ってみました。本格的なスィーツを目指すほどの気合いはなかったので、なるべく簡単に作ろうと心がけました。初心者向けというには少し手間がかかりすぎかもしれませんが、普段あまりお料理をしない方でも、あまり失敗なくできると思います。できあがったムースは、かぼちゃを裏ごししない分、つぶつぶが残って舌触りが滑らかというわけではありません。でもこのつぶつぶが、かぼちゃ本来の甘味や香りを感じさせて何とも言えず美味しいのです。甘さは控え目になっています。ぜひお試しを。
用意するもの(約7個分 概略)
かぼちゃ 1/2個
牛乳 130cc
グラニュー糖 50g
生クリーム 200cc
粉ゼラチン 小さじ4+水30~40cc
作り方
- 粉ゼラチン小さじ4は30〜40ccの水に溶かしてふやかしておく。
- かぼちゃは適当な大きさに切り分け、トッピング用に少し残してあとは皮を剥く。
- 2を耐熱ボウルなどに入れてラップをし、電子レンジ(700W)で7〜10分ほど過熱する。
- かぼちゃが柔らかくなったら、鍋に移してポテトマッシャーを使って上手にすりつぶす。
- すりつぶしたかぼちゃに牛乳130cとグラニュー糖50gを加えて弱火にかけ、全体を良く混ぜ合わせながら過熱する。
- 5が少しふつふつしてきたら火から下ろし、1の粉ゼラチンを加えてダマにならないように良く混ぜ合わせ、そのまま指を入れて暖かく感じなくなるまで冷ます。
- 生クリーム200ccは、やや固めに泡立てる。
- 6が十分にさめたら7の生クリームを加えて全体を良く混ぜ合わせ、ワイングラスやココット型など、好みの器に流して冷蔵庫で冷やし固める。
- トッピング用のかぼちゃは皮付きのまま2〜3ミリ厚さに切り、器に入れてラップをして電子レンジ(700W)で1分30秒から2分ほど過熱し、ラップをしたまま冷まして、温度が下がったら冷蔵庫で保管しておく。
- 8のムースが十分に固まったら(半日〜1日程度)出来上がり。9のトッピング用のかぼちゃを飾って卓に供する。
ポイント1
とにかく簡単に、がモットー。なので通常のお菓子作りにありがちな、面倒な手順は全て省いてあります。ポイントの一つはかぼちゃをマッシュして使うこと。もしも本格的なデザートを目指したいなら、ここは裏ごしして滑らかに仕上げるべきところです。もちろんそうしても構いませんが、つぶつぶが残っているのもまたオツなもの。かぼちゃの加熱時間は、レンジにもよりますし、かぼちゃ自体の品質にもよります。5分ほど加熱したところで上下をひっくり返して全体に熱が回るようにし、さらに2分加熱して様子を見て、柔らかくなるまで加熱するようにします。加熱したボウルはとても熱いので要注意。そのままマッシュしても構いませんが、あとの手順を考えると鍋に移してしまった方が作業が楽です。丁寧につぶして牛乳と砂糖を加えて、今度は火を使って加熱します。沸騰させてしまうと、ゼラチンがうまく溶けないことがあるので、ふつふつっと来たらすぐに火を止め、ゼラチンを加えます。ヘラを使って、ゼラチンは良く溶かすようにしてください。
ポイント2
生クリームはやや固めに泡立てます。角が立つ程度でいいでしょう。かぼちゃと合わせるときは、やはりヘラを使って丁寧に。全体に色が均一になるようによく混ぜますが、あまり神経質になるとふわっとした感じがなくなってしまうので注意してください。また、今回はゼラチンがやや多め。もっと柔らかい仕上がりがお好みならば、牛乳の量を多くするか、ゼラチンを少なめに抑えます。今回は個別に器に移して固めましたが、このレシピのゼラチン量なら、ケーキ型に入れて固めても十分にうまく形になりそう。そのあたりはご自分のお好みで判断してください。
※調味料の分量は、お使いの製品によって塩分や甘みに相当違いがありますので、ご家庭でお使いのものに合わせて調節してください。表示してある分量はあくまでも目安です。
なお、通常このレシピで使用している調味料は次の通りです。
- [醤油(file291まで)] 和歌山県 湯浅 角長 手づくり醤油
- [醤油(file292以降)] 埼玉県 坂戸市 弓削多醤油 木桶仕込しょうゆ
- [みりん] 愛知県 九重味醂株式会社 本みりん九重櫻
- [塩] オーストラリア産オーガニック岩塩 500年前の塩
- [トマトケチャップ] 高知県 株式会社ケンショー(ソース工房)のトマトケチャップ
- [ごま油] 東京都 中落合 小野田製油所 玉締めごま油一番しぼり
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